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    徹底解説!国連②〜PKOって、結局何をしてるの?国連軍とは?〜気になる部分、さらっとちゃらっとわかりやすく解説!

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    ハローベイベー!こんには杉森です!

     

    今回は、こちらの記事に引き続き国連を徹底解説していきましょう!

     

    前回は、国連の基礎を成す決定機関(話し合いをするところ)である国連総会安保理、経社理を見ていきました。

     

    そこで今回は、これらの決議(話し合いの結果)を踏まえてどのような行動をとっていくのかという流れの中で、現在の国連でも非常に重要な意味をもつ「国連平和維持活動」、通称PKOを見ていきましょう!

     

    このPKO、日本でも「PKO法」と呼ばれる法律があったり、「自衛隊のPKO派遣」なんて言葉もよくニュースなどで聞くように、日本とも非常に密接な関係があります。

     

    そんなPKOって、一体何なのでしょうか?

     

    それでは、順を追って解説していきましょう!レッツ、ビギン!

     

    PKOって一体なんだ!?

    PKOは世界の平和を維持する活動

    PKOとはなんだろう?その疑問は、PKOの正式名称を見てあげれば一目瞭然です。

     

    国連PKO

    国連PeaceKeeping Operations

    国連平和維持活動

     

    ということで、PKOは「国連による、世界の平和を維持するための活動」です。

    まさしく通り!簡単でしょ?

     

    具体的にPKOって何をするの?

    PKOは世界の平和を維持する活動、と言っても非常に漠然としますよね。

    ということで具体的な活動を例をあげて見てみましょう!

     

    勢力引き離し・撤退監督・停戦監視

    これは、揉めている2つの勢力の間に入り、衝突している勢力を引き離し(勢力引き離し)、揉めている地域から両勢力を撤退させ(撤退監督)、再度衝突しないように監視する(停戦監視)ことです。

    例を挙げると、カシミール地方という場所ではインドパキスタンが所有権を巡って度々戦争を起こしており、今現在もPKOの停戦監視団が過去に設定された停戦ラインを監視しています。(国際連動インド・パキスタン軍事監視団。通称:UNMOGIP

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    人道支援・市民保護・施設整備

    これは、紛争状態の危険地域の一般市民を守ったり、生活に必要な日用品や食料を届けたり、電気・水道や道路などのライフラインを整備する任務です。

    例えば、2011年7月にスーダンから独立した南スーダンという国では、独立した直後から「国連南スーダン派遣団(UNMISS)」というPKOが行われています。南スーダンは独立したものの、非常に不安定な状況が続いており、政府や警察もうまく機能していません。その部分を、PKOが補っているようなイメージですね。

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    これには日本の自衛隊も参加しており、主に陸上自衛隊が道路などのインフラ整備にあたっています。

    自衛隊といえば、「国を守る」のが仕事のように感じますが、このように他国で道路を作ったりもしてるのですね!幅広い業務、ご苦労様です。

     

    PKOでは、「戦争参加」は原則無理!
    世界中の様々な国で起こる紛争に介入しているPKOですが、原則として、争っている勢力に直接攻撃を加えることはできません。
    例えば仮に、日本でヤクザ連合が政府を倒すために戦争を起こしたとしましょう。その場合、「国連としては政府軍を応援しよう!てことで紛争を早く終わらせる為にも、PKOとして政府軍と一緒にヤクザ連合を攻撃するぜ!」ということは国連憲章(国連の憲法)上、できません
    しかし、近年は人道支援の目的での直接攻撃が増えていってます。例えば、日本の市民が苦しくなってるのはヤクザ連合のせいだ!市民を守るために、ヤクザ連合を攻撃するぜ!」ということであれば、「人道支援のための攻撃」とみなされてオッケーとなる場合もあります。

    このように、PKOの定義は非常に曖昧で、しばしば世界中で大きな論争を巻き起こしています。

     

    選挙管理・政府支援

    上記のように、PKOといえば軍服を着た人たちがする体育会系なイメージが強いですが、インテリ系の任務もあるのです!

     

    例えば、2002年に独立した東ティモールという国を見てみましょう。

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    東ティモールは独立前はポルトガルの植民地だったのですが、他の東南アジアの国のように、地元民の独立に対する強い思いがありました。と同時に、隣国インドネシアが東ティモールに侵攻し、占領しちゃったんですね。

     

    で、しばらくはインドネシアが支配していたのですが、やはり独立に対しての大きい流れを無視するわけにはいきませんでした。そこで、インドネシアポルトガルの間で、「どれだけの人が独立したいと思っているか」を選挙で問おう!となりました

    ここでPKOの出番です。選挙というのは、必ず中立性を要します。てことで中立的な機関である国連が選挙を管理しようぜ!となり、東ティモール・ミッション(UNAMET)というPKOの元、選挙が行われました。これが、選挙管理です。

     

    で、その結果は独立派が大勝したことにより、国連は新たに東ティモール暫定行政機構(UNTAET)というPKO組織と作り、独立政府を為の支援を行います。

    具体的には、警察組織を作ってあげたり、政府を作る為のアドバイスなどをしたのですね。このこと、政府支援なんてゆう言い方をします。

     

    このように、一言でPKOといっても、肉体的なことからインテリ的なことまで、幅位広い業務があるんですね!

     

    誰がPKOを行うの?

    PKOは国連軍がおこなうの?

    さて、このように幅広い任務を行うPKOですが、やはり体育会系の任務が圧倒的に多いです。では一体、この任務は誰が行うのでしょうか?

     

    それは、PKFと呼ばれる、各国の軍隊を集めた集団によって行われます。

    そして彼らは、この写真の様に国連の象徴である、ブルーベレーをかぶり任務を遂行します!

     

    PKF:PeaceKeeping Force=国連平和維持軍

     

    そしてPKOを行うのは、PKFであり決して「国連軍」ではありません。

    というのも、「国連軍」って、存在しないんですよ。

     

    国連としては、昔は「俺らの言うこと聞かんやつには、国連軍で攻撃したる!」という思惑があって、国連軍も作る予定だったんです。

    でも、昔(冷戦下)はそうゆう重大な決議って、ほぼ100%アメリカロシアの意見が割れて、実際に国連軍が結成されることはありませんでした。

     

    でも、時代が流れる中で、次第に世間の「武力行使」に対しての悪いイメージは強くなっていきます。そこで、「誰かを攻撃するまではいかなくても、中立的な立場で紛争の仲裁が出来る組織が必要だね」という意見が強くなり、そこからPKOが生まれた、という感じですね!

     

    PKOに参加している国はどんな国?

    PKO参加隊員は、発展途上国の人ばかり

    日本では「自衛隊がPKOに派遣される」ことに対して非常に大きな議論を呼んでいますが、2016年8月時点では、計272人の日本人がPKOに派遣されています。結構いますよね!272人。

    自衛隊のPKO派遣についてはまた別記事で解説するとして、ここでは「日本人の272人という数字は、他国と比較して多いのか少ないのか」と、「PKOへの派遣数が多い国はどのような国か」を見てみましょう!

     

    ということで、PKOへの派遣数が多い国ランキングを作ってみました!

    どん!

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    どうでしょう?見事に発展途上国ばかりですね。

     

    なぜこんなに発展途上国ばかりになるのでしょうか?

    それは2つの理由があります。

     

    理由その①:国際社会への貢献のため

    1つめの理由としては、国際貢献の手段として、です。

    単純に言うと、先進国お金最新技術を持っているのでそれらで貢献しますが、発展途上国金銭的にも技術的にも十分ではない部分があるので、その分身体で貢献しようぜ!という点ですね。

     

    事実、国連(もちろんPKOも)は世界中の国から集めたお金で運営されているのですが、「どの国がいくら払うか」という点は、その国の経済力などで決められます。

    ちなみに日本は、世界で3番目に多く払っています!一番はアメリカ

     

    理由その②:手当が出るから

    基本的に、どの国の軍隊に所属する人も、所属する国から毎月給料をもらっています。で、国がPKOに隊員を派遣すると、国は国連から手当が貰えます。その手当を国と兵士が分け合うことで、派遣した国隊員自身手当が貰えてラッキー!となるわけです。

     

    そこで、基本給が低い発展途上国の隊員にとったらこの手当ってめっちゃデカイのですね。したがって、隊員のPKOへの志望も多くなり、その結果参加人数も多くなるって流れです!

     

    で、日本は272人でPKO全派遣国123カ国中54位です!

    多くはないですね。まあ少ない方です。

    日本は「隊員を派遣するよりも、お金を出す派」ですね。

     

    そんな形で、世界から人を集め、世界中に派遣し、現代社会には欠かせない存在になっているPKOですが、やっぱり問題もあるんですね・・・

     

    最後に、PKOにまつわる問題を見ていきましょう!

     

    PKOにまつわる問題

    定義が曖昧すぎる!

    まずはじめの問題は、PKOの「曖昧すぎる定義」です。

     

    というのも、上記で少しお話致しましたが、基本的に国連は、「国連憲章」という国連のルールに従って運営されます。国の政府が、憲法に沿って運営されるような感じですね。

     

    で、国連を作った当初は、今のPKOのような組織を作る予定なんて全くなかったんで、国連憲章にはPKOを定義することがほとんど書いてないんですね。

     

    で、その曖昧さから、例えば「人道支援のためやったら、どの程度の武力を使ってもいいの?」のような議論が世界中で巻き起こっています。

     

    まるで、「日本国憲法」「自衛隊」のような関係ですね。

     

    お金がない!

    そうなんです。PKO、お金に困ってます。

     

    というのも、PKOの活動領域が幅広くなってきており、年の差はあれども、時が経つにつれPKO予算は増えていっています。

     

    で、先にも少し言いましたが、国連の予算って、国別に分担して払うようになっているんですね。厳密に言えば、国連の予算とは別に、PKOの予算も作られています。

     

    どの国がどれだけ支払っているかというのは、こちらをご覧ください!

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    とまあ、この様な形で予算負担額は、各国の支払い能力(経済規模)に基づき振り分けられていますが、注目すべきはその総額、なんとPKOの予算総額は約83億ドル!日本円(1ドル103円)で計算すると、約8500億円です。8500億ドル!アイスランドの年間国家予算と同じくらい!アイスランド!うん!ピンときませんね!

     

    はい、ということで、まあ別にいくら予算がかかろうが、すべての国がちゃんと分担金を払ったら大丈夫なんですよね。

     

    でも、みんなちゃんと払わないんです。悲しいことに。

    払わない理由は、「おい国連!お前らムダ多すぎ!もうちょいちゃんとやれや!」ってのが多いです。

     

    ちなみに、栄えある滞納額ナンバーワンはアメリカです!さすが自由の国!

    とまあ、この様に問題もあるPKOですが、同時に世界になくてはならない組織であることは間違いないです。

     

    そして日本は、歴史的に見ても憲法9条のしがらみによりPKOには消極的でしたが、近年は安保法改正などにより、PKOとの距離が一気に近づいてきています。

     

    今後は、今までよりももっと「PKO」という言葉をニュースで聞くことになるでしょう。

     

    ただ、それはそれで問題もあるので、そのあたりはまた別記事で解説致します!

     

    以上、今回はここまで!

     

    それではまた別記事でお会いしましょう!チャオ!


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