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    徹底解説!シリア騒乱①〜まずはシリアの基礎知識!〜気になるところ、さらっとちゃらっとわかりやすく解説!

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    ハローベイベー!

    こんにちは杉森です!

     

    さて、今回から複数回に分け、シリア騒乱について見ていきましょう!

    2011年より始まったシリア騒乱は、5年経った2016年では徐々に事態が落ち着いてきてはいますが、まだまだ具体的な解決策は見えておりません。

    なぜこんなに問題が長引いているのでしょうか。それはまさしく、事態が複雑化しまくっているからと言えるでしょう。

    そんなシリア騒乱について、今回より複数回に分けて紐解いて見ていきましょう!

     

    まず第一回の今回は、シリア騒乱の原因を読み解く上で必要となる「シリアについてのバックグラウンド情報」を身につけていきましょう!

    それでは、レッツビギン!

    シリア騒乱ってなに?

    まず、2016年現在のシリア騒乱の見取り図を簡単に作成しました!

    それがこちら!ばばん!

    シリアの現状-01

    うん、これを見ただけでもややこしそうですね。

    仮にもシリア騒乱を一文で表すとすれば、「シリア政府軍vs反体制派vsイスラム過激派ISの三つ巴の戦いで、様々な国や組織が介入している」と言えるでしょう。

     

    それでは、なぜこのようなややこしい展開になっているのでしょうか?

    このようになった経緯をみて行く前に「シリアってどんな国?」という部分をみていきましょう!

     

    シリアってどんな国?

    まず、シリアという国からご紹介しましょう!

    シリアは中東の真ん中あたりに位置する国です。

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    民族的には国民の約90%はアラブ人で、約8%がクルド人、約2%がその他です。

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    宗教的には約87%がイスラム教約12%がキリスト教、約1%がその他となっています。イスラム教の中でも、約68%がスンニ派約13%がアラウィー派、約6%がその他イスラム教徒となっていますね。

    ここからみると、スンニ派イスラム教徒が多いアラブ人国家という、典型的なザ・中東の国って感じがしますよね。

    スンニ派?アラブ人?
    基本的に中東の多くの国は「アラブ人」という民族で構成され、多くの人は「イスラム教」を信仰しています。そのイスラム教にも宗派があり、「スンニ派」は全イスラム教徒の約90%近くを占める宗派です。

     

    実はちょっと変わっている国、シリア

    と、上の数字をみると「いかにも中東」という感じがするシリアですが、他の中東やアラブの国とは異なる点があるのですね。それが、バアス党による汎アラブ主義的な考えです。難しそうな言葉が来ましたね。解説していきます!

     

    まず、バアス党というのはシリアで実際に政権を握っている政党です。1963年から、実に50年以上政権を握り続けています!で、このバアス党が大事にしている思想で、汎アラブ主義というものがあるのですね。汎アラブ主義とは、「同じアラブ人やったら、宗教は違っても仲良くよーぜ!」という、宗教よりも民族性を大事にしようという考えです。

    中東の国=イスラム教の国家だ!というイメージが強いですが、シリアはあまり政治に宗教を持ち混まない傾向がある国です。

    イスラム教と国教
    多くの中東の国では、イスラム教が国の宗教(国教)と決められおり、国教を指定していない国は、シリア・トルコ・レバノンくらいなんですね。ここからみても、シリアは比較的宗教にこだわりが少ない国ということがわかりますね。
    ただ、かといってシリアでイスラム教が軽視されているか、とはなりません。シリアでは国教は定めていないものの、憲法で「大統領はイスラム教徒でないといけない」となっているので、キリスト教徒などが大統領になることは、憲法が改正されない限りまずあり得ません。

     

    汎アラブ主義のメリット・デメリット

    この汎アラブ主義には「異なる宗教や宗派でも、共存しやすい」というメリットがあります。しかし、同時にデメリットもあるのですね。それがイスラム主義との対立です。

    イスラム主義とは、めっちゃ簡単に言うとイスラム教が大好きな人たちです。イスラム主義の人にとっては、この「宗教よりも民族性を大事にしようぜ!」という汎アラブ主義はあまり好ましいものではないですよね。よって、シリアでは度々政府とイスラム主義の間でイザコザが起こっていました。1982年には、汎アラブ主義に異を訴えるイスラム主義団体・ムスリム同胞団が、政府軍によって1万人〜4万人程殺されるというハマー虐殺という悲惨な事件も起こりました。

    親子で大統領のアサド一家

    そんな汎アラブ主義を唱えるバアス党によるシリア政権ですが、トップに立つ人は皆様ご存知、アサド大統領ですね!この人です。

     

    で、実はこのアサド大統領のお父さんも、シリアの大統領だったんです。

    お父さんのハーフィズ・アル=アサド大統領(以下、父アサド)は1971年に大統領になりました。それがこの人!

    この父アサドは2000年に死去するまで大統領でした。父アサドの死去後、息子であるバッシャール・アル=アサド(以下、子アサド)が大統領に選出されます。ここに、親子2代での大統領が誕生することになりました!

     

    シリアの政治は独裁国家?

    親子が2代続けて国のトップとなると、独裁政治のニオイがプンプンしますよね・・・・日本でもおなじみ、北朝鮮のキムファミリーのようです。

    ただ、シリアが独裁政治と言われる理由は、それだけではありません。

    なんと憲法「バアス党が国家を指導する政党である」と書いてあったのですね。この部分も、「事実上の共産党の一党独裁政治」と言われる中国のようです。

    このように、シリアはバリバリの独裁政治を行う国だったのですね。

     

    アサド政権とアラウィー派

    そんなシリアの政治をお話しする上で避けて通れない要素としては、イスラム教の宗派のお話し。父子両アサド大統領含む、シリア政府のお偉い方々はイスラム教のアラウィー派という宗派の人たちが多くを占めています。一方の市民はというと、上で見たようにスンニ派が圧倒的多数なので、見方によっては「少数派のアラウィー派政府が、多数のスンニ派市民を支配している」と見えてしまいますね。

    しかし、シリア政府の考えでは「あまり宗教や宗派にこだわらない」という考えがあるので、政府は表立って「アラウィー派を優遇しようぜ!」といった政策はとっておりません。

    ただ、人口では圧倒的少数のアラウィー派が政府の要職を占めているという事実は事実ですので、それに対して不満を持っている人たちもいない訳でありません。上でもお話しいたしました、イスラム主義の人たちは、この現状に非常に不満を持っていると言えるでしょう。

    また、このアラウィー派はイスラム教のシーア派と非常に深い関係をもっています。したがって、シリア政府はイランイラクなどのシーア派の国々とは非常に親密な関係なのですね。

     

    といった部分が、シリア騒乱を読み解く上で非常に重要になってくるバックグラウンドの知識になります!

    では、いよいよ次回からは、実際にシリア騒乱を時系列にそって紐解いてみましょう!

    それではまた次回お会いしましょう!チャオ!


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