【今更聞けないマーケティング①】もはや「マーケティング」は世界共通語!〜改めてマーケティングについて考えてみよう!〜

ハローベイベー!
こんにちは杉森です!
さて、今回は「マーケティング」についてお話しします。
すでに働いている方はこのマーケティングという言葉、毎日耳にする方も多いんじゃないでしょうか。
現代ビジネスのなかで、最も大事なことのうちの1つですね!
そこで本日は、初心に戻ってもう一度、マーケティングについて、基礎的な部分から考え直してみようじゃありませんか!
それでは早速、スタート!
「マーケティング」の意味、知っていますか?
実は時代に合わせて変化している、「マーケティング」の意味
それでは皆様、「マーケティング」という言葉の意味を教えてください。
と言われた、なんて答えますか?
おそらく多くの方が、
「消費者のニーズを調査し、それにマッチする商品や販売戦略を考えること」
のような答えを出されると思います!
そうですね、マーケティングは、「消費者のニーズに応える」ことですよね。
しかしこの「マーケティング」の意味、これって時代とともに変化しているって知ってました?
マーケティングという言葉は、20世紀初旬のアメリカにて使われ始めた、といわれています。約100年前ですね。
しかしその頃、マーケティングという言葉は、販売方法や販促方法などを表す言葉として使われてたのです。
そしてその後、時代が流れるにつれ、現在の意味になったとされています。
なんでそんなに言葉の意味が変わっていったの?
そもそもマーケティングという言葉は、「企業経営上で必要とされる、市場へのアプローチ方法」というものを表す言葉でした。
しかし、時代が変わるにつれて、企業の市場へのアプローチ方法も変わってくような感じがしますよね?
そうなんです。時代につれて変わっていき、現在では、「消費者のニーズに応える」という意味に落ち着いてます。
このような、マーケティングという言葉の意味が変わっていくことを、マーケティングコンセプトの変遷、なんていったりします。
マーケティングコンセプトの変遷
それでは、マーケティングコンセプトが変わっていったのかを見ていきましょう!
【第1期:1900〜1930年頃】生産思考
この時代は基本的に、需要に対して、圧倒的にモノが少ない時代でした。需要>供給ですね。
その理由は、世界中で戦争が起こっていた、や、まだまだ機械での大量生産技術が各業界で確立していなかったからです。
したがって、多くの業界で、商品は作ったら作った分だけ売れる、とされていたので、各企業とも、「いかに商品を効率よく大量に生産するか」という点に一番力を入れていました。
そんな時代でヒットした商品といえば、アメリカの自動車、T型フォードが有名ですね。
それ以前にはフォード社は数種類の車を生産しておりましたが、車種をT型フォード1種に、そしてカラーも黒1色に絞るといった徹底的に生産効率を重視し、それが爆発的大ヒットにつながった、といわれています。
ということで、この時代のマーケティングコンセプトは、「いかに商品を効率よく大量生産するか」という生産思考でした。
【第2期:1930〜1950年頃】販売思考
フォード社から始まり、1930年頃には各業界で大量生産の技術が確立されました。その結果、生産思考の頃とは打って変わり、市場はモノで溢れるようになりました。需要<供給ですね!
今までは、「作れば売れる時代」でしたが、そんなに甘く無い世界になっちゃいました。
そこで次に様々な企業が、「いかに商品を売っていくか」という点に知恵を絞るようになります。
いわゆる「営業」の部分ですね。各社とも営業方法の確立や、営業マンの育成などに注力しました。
「いかに商品を売っていくか」といえば、現代ビジネスの用語で言えば、プロダクトアウト的な発想ですね。
例えば、「日本の家電メーカー商品は、消費者が使いたくなるような機能ではなく、マニアックな機能ばかりのせて結果的に値段が高くなり、韓国や中国のメーカーとの競争に敗れた」というのもプロダクトアウトの一例、とされています。
今となれば「まず消費者のことを」というのが当たり前ですが、この時代では、まだそこまでたどり着いていなかったのです。
したがって、この時期のマーケティングコンセプトは、「いかに商品を売っていくか」というセリングの発想が大事にされた、販売志向でした。
【第3期:1950年〜現在】消費者志向
さて、販売志向の中では、いかに商品を売るか、というのがポイントでした。
しかし、時代が進むにつれ、消費者も賢くなっていきます。営業に対しての抵抗力が付いてしまいました。
また、多くの業界で、ベースとなる技術が確立されてきたことにより、多くの会社も似たような商品を作るようになってきます。
そんな中で、次に大事になってくるのが、待ってました!「消費者のニーズに応えること」です!
いよいよ現代のマーケティングですね!
今までは、生産志向・販売志向と企業側の目線が優先されてきました。が、ここへ来て各企業とも消費者にスポットライトを当てるようになります。
そこから現代まで、「消費者のニーズに応えることができれば、商品なんか売り込まなくても勝手に売れていく」という理想を追い求め、様々な研究がされています。
この消費者志向の成功例としては、最近ではカーシェアリングなんかもヒットしていますね。
「都心に住んでいると、駐車場も高いし、電車もどこでも走ってるし車なんで別にいらんよね〜。だけど、たまーにちょっとだけ必要になるときもあるんだよね!」といったニーズに、ピタリと当てはまるビジネスモデルで、今や都心生活にはなくてはならないものになりましたね!
このように、1950年頃から現代に至るまで「いかに消費者のニーズに応えることができるか」という消費者志向が、現代のマーケティングコンセプトとなっております。
【第4期:現在〜未来】社会志向
しかし、近年さらにマーケティングコンセプトが変わろうとしております。
ここ数年で非常に大きな影響力を持ってきた概念、それが「社会志向」という考え方です。
このご時世、経済が非常に発達し、企業が非常に大きな力を持つようになりました。
そこで近年、「企業も社会の一員としての責任を果たそう」というアイデアが急速に広がりました。
例えば、ハイブリットカーやエコカーを積極的に開発する、自社ビルに太陽光パネルをつける、名刺を古紙100%にする、障がい者を積極的に採用する、社員の育休を取りやすくする、などなどたくさんの例が思いつくとおもいます。
また、テレビCMでも、商品やサービスを宣伝するのではなく、その企業のCSR活動をアピールするものも増えてきてますよね。
このような「社会にとって良いことをする」という社会志向が、近年急速に広まってきています。
最後に!現在はどんな感じになってるの?
社会志向の概念が急速に広まっている、とは言っても、多くの会社では、まだまだ顧客志向がメインのマーケティングコンセプトです。
ただ、顧客志向では、消費者のニーズを最優先しますよね。
そしてその消費者のニーズが、今までは「安いもの」や「良いもの」だったところが、近年では「環境にいいもの」というような、社会志向に向かってきている、という事実もあります。
したがって、今後のマーケティングコンセプトの動向としては、
「もちろん顧客志向は大切だが、顧客自体が社会志向に向かっていっているので、いずれ社会志向がなによりも重要視されるようになるのではないか。」という声も多く上がっております。
ただ、最後の最後に!
「顧客志向」や「社会志向」が最も大事ですが、もちろん「生産志向」や「販売志向」も大事ですよ!
「何を優先するか」がポイントです!
ということで、今回はここまでにしましょう!
次回は、消費者志向についてもう少し掘り下げていってみようとおもいます!
それでは、また別記事でお会いしましょう!チャオ!